発熱時の対処法

発熱とは?

 ウイルスや細菌などの侵入に伴い、戦う力(免疫力、自然治癒力)を高めるために人間自身が体温を上昇させた状態です。『熱が出ている』とは、咳が出る、鼻が出るという症状と同等であり、発熱自体が問題ではなく、発熱をもたらしている原因が問題です。熱の高さと病気の重症度は比例しません。脳炎や髄膜炎など脳に原因のある病気や炎天下の車内放置による熱中症など以外は、発熱が脳に影響することはありません。
 ただし、5歳未満の子供さんでは、15~20人に1人の割合で熱性ケイレン(熱によるひきつけ)を起こす場合がありますので注意が必要と思われます。

対処法は?

 発熱時はとにかく冷やすことが重要です。頭部、頚部、わきの下、ソケイ部(股の付け根)など比較的太い動脈が皮膚近くを走っているところ(脈の触れるところ)を冷やすことが効果的。アイスノンや氷が理想的です。いわゆる熱さましシートの効果はあまりないかと思われます。

 暖めて、汗を出させて熱を下げると言う考え方は間違いです。逆に熱を上昇させたり、脱水を引き起こすことがありますので注意しましょう。

坐薬など解熱剤の使い方は?

 熱のため機嫌が悪く寝付けない、水分や食事が充分取れないなどの場合は、坐薬などの解熱剤を使用してもOKです。小児科で処方する解熱剤は『アセトアミノフェン』という成分で、安全性が高いものです。インフルエンザの場合でも使用が認められています。ただ安全性が高い分、効果が不十分で充分解熱しきらない場合があります。1度程度解熱すれば(39度台の熱が38度台になれば)効果ありと考えて下さい。水分補給が充分でない場合も解熱効果が悪い場合がありますので、水分補給も同時におこなって下さい。
 しかし、解熱剤はあくまで体力温存のため一時的に熱を下げるだけのものです。病気を治すものではありませんので、病気が治まらない限り必ず再度上昇してきますし、再上昇時の悪寒(ふるえ)を誘発することにもなります。また、熱が高いと言う理由だけで解熱剤を使い続けますと、免疫力や自然治癒力を低下させることもあります。機嫌が比較的良く、水分などがそこそこ取れている場合は使用せずに様子を見るほうが良いと思われます。
 ただし、熱性ケイレンの既往のある方は注意して下さい。繰り返し熱性ケイレンを起こしている子供さんには抗ケイレン薬の坐薬による予防法がありますので相談して下さい。
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